ゴールデンウィーク終盤、家族と長野。
北澤美術館とイルフ童画館へ。
北澤美術館にてエミールガレをみた。
どれも本当に素晴らしかった。
自然や動物に憧れる気持ちと限りなく同じ気持ちで作品を観れるなんてなかなか無いな。
ガレは本当に自然が大好きだったんだなあ。
自然への興味と敬意。すごい感じました。
写真の作品は壊れやすい繊細な作品のため、移動が困難とのことで、この作品だけは他美術館への貸し出しを一切行っていないとのこと。
世界中でもここ(北澤美術館)でしか観れないそうです。
イルフ童画館。
こちらは絵本作家で版画家でおもちゃ作家でもある武井武雄さんの美術館。
どの絵もすごくモダン。でちょっとこわい。ユーモラス。
こどもも大人もついつい見たくなる絵。
なかでも刊行作品(本で表現する美術)の展示がすごく面白かった。
様々な技法で絵本を表現されていて、絵本の概念をぶち壊された。
海外でもその評価は高く、東ドイツのライプチヒにて「世界で最も美しい本」に選ばれているとのこと。
製本の方法からカバーのデザイン、タイトルのフォント、印刷の技法、全てが本当に素晴らしかった。
途中、志なかばで戦争のせいで様々なものを奪われ、家はもちろん、それまで描いていた絵も、画材も全て焼けて失ったという。
しかし、戦争でどんなに色々なものを奪われても、「自分の心や魂は奪えやしない」と東京で3畳一間の部屋を借りて52歳から再スタートをするのだ。
なんか涙出ました。
武井さんの絵本に対する魂の力が絵本からビッシビシすごかった。まだ生きているんじゃないか。いや、武井さんの魂は今も生きているな。
「かいじゅうたちのいるところ」で有名なモーリス・センダック氏の原画も数点展示されていました。数日後、センダック氏が逝去されたとのニュース。
やっと原画を見れたのに、もうさよなら。
勝手に少し悲しくなって、テレビの前で手を合わせた。
最後に、この美術館を私に教えてくださったA先生、本当にありがとうございます。
高ボッチ山。
「ここは天国か」を連呼しました。
偉大な先人たちからのメッセージを私なりに受け取ったつもり。
心に新しい風を入れて、絵、描きます。
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