6月に入ってから、家に自然と人が集まることが多くなった。
会いたかった人に安心できる場所でゆっくり会わせてもらっているような感じ。
大切な人たちを迎えるための掃除は全く苦ではなく、とても清々しい気持ちにさせてくれるから不思議。
決して豪華ではないが、来てくれる人の顔を思い浮かべながら料理を作る。
お腹を満たして笑う。優しい時間が流れる。
いつもより少しだけテーブルを華やかに飾ってみたり、ちょっとしたことでこんなにも気持ちが豊かになるのだなあと改めて感じた。
お友達からとても美味しいパンケーキの粉をお土産でいただいてから、私の中でパンケーキブームが到来。キャンプの朝に食べたパンケーキも忘れられないし、最近はパンケーキのある所に幸せがあるような気持ち。
簡単に作れて素朴な感じで食べれるのが良い。
丸いものを食べると優しい気持ちになる。
大好きなお友達のバースデーパーティ。
ずっと内緒にしていたからとても驚いて喜んでくれた。
笑顔が集まる場所はなんて幸せなんだろう。
みんなで食べるご飯は美味しい。
全てがきらきらして、私はそれを見ているだけでぼ〜っとしてしまうくらい胸がいっぱいになった。お祝いしているはずが、とても大きなプレゼントをいただいたような気持ち。
大輪のひまわりから優しい愛が溢れていた。
最近、少しずつ、でも確実に自分の中の何かが変わり始めている。
ずっと自分の為に描いていた絵を誰かのために描きたくなった。
これは誰かを癒したいとか優しい絵を描きたいということではなくて、自分の為に描いた絵でも必ず誰かに寄り添える部分があるのだなということを実感したと言った方が良いのかもしれない。
とても不思議だけど、私も絵を描く時に自然や動物たちの中にそういったものを感じている。動物たちは私に寄り添おうなんてもちろん思っていないのだけど、受け取る側が通じ合う部分を自然と探していて、それがピタっと合った時に何かそこに感動が生まれるんだと思う。
谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」の詩に
>万有引力とは
>ひき合う孤独の力である
という一節がある。
私はこの言葉が大好きだ。
生命は皆、ひとりで生まれてひとりで死んでいく。
お母さんの胎内からおぎゃーと生まれてから、実はずっと孤独だ。
だからこそ惹かれ合って引き合う。
だから引き合った運命を大事に慈しみたいし、そうゆう中で私は絵を描いて、幾つまで生かしてもらえるのかは分からないけど、最後は宇宙の塵みたくなってフワっと消えていきたい。そうやって果てのない二十億光年の孤独の旅を続けていきたい。